勝負にこだわる?
2017/05/09(火)
こんにちは。
GW明けで声がガラガラ状態の早見です。
5月9日の火曜スクールにて、「勝負にこだわる」についての話をしました。
「勝負にこだわる」
サッカー現場ではよく耳にするワードかと思います。
当日のスクール参加メンバーに「それぞれのチームで求められている?」と聞くと、表現の仕方はチームによって多少異なりますが(1vs1で負けないなど)ほぼほぼ全員が求められている、と。
フットボールプレーヤーとして成長するために、目の前の勝負にこだわる。これについては、間違いなく重要なことだと自分も感じています。
さて、そんな「勝負にこだわる」とは、具体的にはどういうことなのか。
そこをみんなで整理しました。
スクールでも見られる現象として、簡単な具体例を。
ボール保持者の前に相手がいる状況で、左サイドにいる選手がフリーな状態を作りいい準備をした場面にて。
このボールを保持した選手が、味方の状態を見ることもなく(左サイドにいる選手がどこにポジションを取り、どんな状態になっているのか認知していない)ドリブル突破を狙うが、あっさりとボールを失ってしまう。
さて、まず考えるポイントとして、ボールを持った選手のチャレンジは「勝負にこだわっている」と考えられるかどうか。
最終的に選手が判断し決断したことついてはもちろん尊重します。
そして、チームではないのでこの場面はこれを優先するべき、といった優先順位も特に設けていません。
ここで考えたいのは、周りの状況を見ないで自分のやりたいことをただただやる。これは「勝負にこだわる」と言えることなの?という点です。
確かに、目の前の相手との勝負にはこだわっているとは考えられるのかなと。
ただ。
忘れてはいけないのが、サッカーというスポーツはチームスポーツであり一人でやるものではない。ボールは自分だけのものではない、ということ。
ゆえに、味方を生かしながらプレーするべきだし、味方に生かされながらプレーするべきです。
チームじゃないから好き勝手やってOK。そんな中に成長はありません。
自分の好き勝手にやることがサッカーにおける「個性」ではないし、味方を生かしながら、味方に生かされながらサッカーのできない選手が、中学生年代になって挫折する光景をこれまでに何度も、何度も、何度も見てきました。
先ほどの場面に戻りまして。
だったら、パスを選択すればいいの?というと、そんな単純な話ではなく。
例えば。
ボールを運ぶ技術に長けている選手の場合、味方に出す振りをして最大限相手を食いつかせてからドリブル突破を試みたのであれば、それはその選手の中の「ベストな答え」になるのかなと。
それから、この場面のもう一人の味方についても、「勝負にこだわる」という観点で考えれば、いい準備をしたら要求するのが自然だと。
せっかくいい準備をしたのにだんまりしちゃうのは、もったいない。「こっちがボールを持ったほうがいいぞ」と自分を表現するべきなのかなと。
技術がなく、自分に自信がなくて声が出せない・・・というのも分かります。
でも、それでもサッカーを楽しみたいのであれば、勇気をもって一歩出してほしいです。
一人のコーチとして、一人でも多くの選手にこれからもサッカーを楽しんで欲しいし、サッカーを通じて成長していってほしいと切に思っています。
サッカーの技術うんぬんの前に考えてほしい部分だったので、みんなに伝えました。
それぞれの中で考えるきっかけになればいいなぁ。
さ、5月も楽しんでいきましょう〜。