勝ち負けじゃない何か
2014年12月23日(火)
関東フットサル施設連盟選手権U12@FFC東川口
6年生8名で1チームを作り、フットサル大会へ参加してきました。
本来ならば、この大会に向けた練習をしたかったけれど・・・
セレクションやら何やらで、全員集まる機会がなかったのでやりたかったことができず。
なので、少しはやめに集合をして会場へ。
前大会を振り返り、「共有したいこと」を話しました。
まず、前大会で「チーム内での守備のルール」がうまく作れていなかったことによる失点が多かったという話に。
「どうやってボールを奪うか?」というところで同じ絵を描けないと、前回同様、ボールを持つ時間を増やせない。
そして、ボールが持てないと点が取れない。
ということで、2つの場面を想定して、
「この場面ではどのようにボールを奪いたいか?」
「そのためにはだれが、いつ、どんなことをしなければいけないか?」
という役割を決めました。
その後、事前に用意しておいたフットサル日本女子代表vsチャイニーズタイペイの試合を自前のMACで観戦。
チャイニーズタイペイの、チームとしてのボールの奪い方がすごく分かりやすかったので参考に。これで大分同じイメージを持てたかも。
そんな気合MAXの状態で1試合目に!!!
写真は緊張気味(苦笑)
結果は惨敗。
頭で分かっていること=身体でできること
ではなかったですね。負けたあとはみんなぐったり。笑
そんな彼らの状態をみて、「メンタルが弱い」で片付けるのはナンセンスな気がします。
というのも、何に向かって、何に対して悔しさを感じているか?
「相手に負けたことに対する悔しさ」なのか?
「何もできなかった自分に対する悔しさ」なのか?
選手による違いはあるにせよ、後者、つまり「自分」に対して何かを感じているように話を聴く限りでは感じました。本当のところは選手本人にしか分かりませんが。
そんな彼ら。試合を経験するたびに、どんどんよくなってきました。
がむしゃらに頑張る、寄せる、仕掛けるというプレーが減り、タイミングと場所を選ぶ判断が多くなりました。
つまり、状況を観て、よりよい判断を探すように。
「よりよい判断」=「相手にとって都合の悪いこと」になっていたので、
自分たちがボールを持ちたいように持てる、奪うたいように奪える場面が試合を重ねるごとに増えてきました。
話が変わりますが、かなり驚いたことがあって。
それは、自分たちが試合をするときはコートの周りが観戦者でびっしりと埋まっていたことです。
応援に来られた保護者の方、他チームのコーチ、選手、他チームの保護者の方と、多くの人がみてました。
もちろん、結果だけをみている人がいたかもしれません。
でも、「結果じゃない、勝ち負けじゃない何か」を見ている人もいた気がします。
彼らのプレーに対して「うま!」「すげー!」「うわ!」という声が自分の耳に聞こえたので、「自分たちのプレーや狙いを見ている人もいるはず」ということを最後の試合前に伝えました。
で、最後の試合は見事勝利。白星を一つ持ち帰ることができました。
予選突破はできませんでしたが、個人的にはものすごく楽しかった、彼らの変化が見られたいい機会となりました。
保護者の皆さま、試合をしていただいたチーム、選手たち、審判の方々、運営の方々、ありがとうございました。
6年生は卒業まであと数ヶ月。
卒業までにこのような機会をまだまだ作っていきます。
「自分の経験から学ぶ」ことを、これからも、もっともっと大切に。
GANADOR 早見